2017年1月21日土曜日

スポークの種類とサイズ

スポークの種類とサイズ





上:DTコンペティションストレートプル 下:DTコンペティションJベント


















各メーカーが別の規格、名称で表記していて、分かりにくいスポークの種類とサイズ。スポーツ車に使うものにしぼって、分かりやすくまとめてみました。


・スポークヘッドの形状


通常見かける、頭の部分が曲がった形状。「Jベント」「首折れスポーク」等と呼ばれています。


釘のような、真っ直ぐの形状のものは「ストレートプル」「ストレート」等と呼ばれています。完組ホイールにこのタイプがよく使われるようになりました。組立の際は、専用のハブが必要です。※ホシのスポークに「ストレート」と表記があるものはストレートプルではなく、Jベントの段無しスポークです。


・スポークの形状

「プレーン」「段無し」「寸胴」と呼ばれるものは、全部の太さが同じもの。
当店取扱い品:DTチャンピオン、SAPIMリーダー、ホシストレート、PAXオリジナルプレーン 等


「バテッド」「段付き」と呼ばれるものは、首の部分より中央部分が細くなっているもの。
当店取扱い品:DTコンペティション、DTレボリューション、SAPIMレース、SAPIMレーザー 等は両側バテッド(首下とネジ部分が同じ太さ) SAPIMストロングは片側バテッド(首下だけが太い) 等


「エアロ」「扁平」と呼ばれるものは、中間部が扁平に加工されているもの。
当店取扱い品:SAPIM CX-RAY、SAPIM CX、DTニューエアロ、DTエアロコンペ、NJSエアロ 等


・スポークの太さ
太さの表記がメーカーによって異なるため、混乱してしまいますが、互換性は以下の通り。ネジ部の太さはよく使われるもので2種類。線径が同じものは異なるメーカーでもニップルの互換性あり。


線径2.0mm=#14=14G 線径1.8mm=#15=15G


SAPIMストロングは13Gという表記になっていますが、ネジ部は14Gのためニップルは14G(2.0mm)を使用します。


バテッドやエアロは、2.0×1.8mm(DTコンペティション)  CX-RAY2.0、2.2(エアロ幅)0.9(エアロ厚)2.0 のような表記をされていますが、この場合ネジ部はどちらも2.0mm(14G)のニップルを使用します。


#13のプレーンスポーク(シティーサイクルに多用されている)のネジ部は#14が殆どですが、稀に#13ニップルを使用するものがあります。(当店での取り扱いはありません)


・スポークの長さ

○mm、と表記されているスポークの長さですが、メーカー、ロットによってバラつきがあります。スポーク用のスケールを用意し、同じスケールで組むたびに計っておくとよいでしょう。


・ストレートプルスポークの長さ

スポークの全長ではなく、クビに当たる部分から下(スポークが真っ直ぐになっているところから)を計ります。こちらもメーカーやロットによってばらつきがありますので、同じスケールで同じ位置を計るようにしましょう。









2017年1月9日月曜日

加工スプロケットを注文する前に

加工スプロケットを注文する前に


人気に伴って「○○には取付できますか?」というご質問が非常に多いですが、ごめんなさい。殆どが分からない、という回答になってしまいます。


「おいおい、商品を売っておいて分からないとはどういう事だ?」とお怒りになる方も、いらっしゃるかもしれません。


もしも今お持ちの10sホイールが、メーカー純正で11s対応手段があれば(フリーの交換など)少々費用が嵩んでも、そちらで対応して頂いたほうが、より確実に11s対応できると思われます。


加工スプロケットは「息をしていない10sホイールに施す蘇生法」と思って頂ければ分かりやすいと思います。

(もちろんホイールは瀕死ではないので、あくまでも例えです)

助かるかどうかは、やってみないと分からない、でも、何もしなければ息をしないまま、というのがご理解頂ければ。。


元々10s分の幅しか無いところに、11s分のスプロケットを入る状態にしたのが加工スプロケット。変速調整もその分シビアになる(もともと設けてあるマージンを削っているような状態です)ので、取付は出来ても、フレーム側の原因や調整などが原因で、うまく動作しないことも考えられます。


「○○に取付けて問題無かった」という実例があっても、別の車体でうまく動作するとは限りません。そういうリスクを含めて一切の保証はありません。ご理解の上、ご購入頂くようお願いいたします。

(もし動作しない場合は、ロー側3枚がスモールパーツで注文可能ですので、そちらに交換するとシマノ純正11sスプロケットとしてお使い頂けます)


安全に動作するものをお探しでしたら、身もフタも無いのですが、11sに対応するホイールをご用意されるのが一番確実な方法です。あくまでも息をしていない10sホイールを救うのが目的ですから。


有難いことに無事、10sホイールが蘇生したというお声も沢山頂いております。

本当はこういったトリッキーな方法じゃなくても使い続ける手段があれば、素晴らしいんですけどね。。


by 箱の人@ボックスサイクル?!


~~~~キクちゃんから追記です。~~~~

例えば同じホイールなのに使える使えないがわかれたりするのは以下の通り。


リヤエンドが微妙に曲がってる。

今まではクリアランスが十分にありましたが10S用のフリーに11Sを入れる事によって一番ロー側のギアが今までよりスポークに近づきます。

これがリヤエンドの微妙な曲りによってスポークにRDが接触してしまうと言う事があります。


RDの調整幅

メカニックさんによってRDの稼働幅にかなり差があります。(特にホビーメカニックさん)

それこそ落ちなければギリギリまで稼働幅を広げる方は当然RDがスポークに近づくために接触してしまうと言うケースがあります。


11SのRD以外での運用。

10Sや9Sで無理やり11Sで動かすような方でスポークに接触した等の報告がありました。またカンパコンポにシマノ10Sフリーで11S加工スプロケで運用しようとして接触して駄目だった等々。。。


この3つに関しては正直そこまでは当店も把握できないよ~って言うケースなのです。当店で○○には使えますっと書いた途端にそれは責任に代わってしまうので互換性等の質問には一切アナウンスが出来ないと言うのが実情になります。

このあたりをご理解頂いた上でご注文を頂ければと思います。