スポークの種類とサイズ

上:DTコンペティションストレートプル 下:DTコンペティションJベント
各メーカーが別の規格、名称で表記していて、分かりにくいスポークの種類とサイズ。スポーツ車に使うものにしぼって、分かりやすくまとめてみました。
・スポークヘッドの形状
通常見かける、頭の部分が曲がった形状。「Jベント」「首折れスポーク」等と呼ばれています。
釘のような、真っ直ぐの形状のものは「ストレートプル」「ストレート」等と呼ばれています。完組ホイールにこのタイプがよく使われるようになりました。組立の際は、専用のハブが必要です。※ホシのスポークに「ストレート」と表記があるものはストレートプルではなく、Jベントの段無しスポークです。
・スポークの形状
「プレーン」「段無し」「寸胴」と呼ばれるものは、全部の太さが同じもの。
当店取扱い品:DTチャンピオン、SAPIMリーダー、ホシストレート、PAXオリジナルプレーン 等
「バテッド」「段付き」と呼ばれるものは、首の部分より中央部分が細くなっているもの。
当店取扱い品:DTコンペティション、DTレボリューション、SAPIMレース、SAPIMレーザー 等は両側バテッド(首下とネジ部分が同じ太さ) SAPIMストロングは片側バテッド(首下だけが太い) 等
「エアロ」「扁平」と呼ばれるものは、中間部が扁平に加工されているもの。
当店取扱い品:SAPIM CX-RAY、SAPIM CX、DTニューエアロ、DTエアロコンペ、NJSエアロ 等
・スポークの太さ
太さの表記がメーカーによって異なるため、混乱してしまいますが、互換性は以下の通り。ネジ部の太さはよく使われるもので2種類。線径が同じものは異なるメーカーでもニップルの互換性あり。
線径2.0mm=#14=14G 線径1.8mm=#15=15G
SAPIMストロングは13Gという表記になっていますが、ネジ部は14Gのためニップルは14G(2.0mm)を使用します。
バテッドやエアロは、2.0×1.8mm(DTコンペティション) CX-RAY2.0、2.2(エアロ幅)0.9(エアロ厚)2.0 のような表記をされていますが、この場合ネジ部はどちらも2.0mm(14G)のニップルを使用します。
※#13のプレーンスポーク(シティーサイクルに多用されている)のネジ部は#14が殆どですが、稀に#13ニップルを使用するものがあります。(当店での取り扱いはありません)
・スポークの長さ
○mm、と表記されているスポークの長さですが、メーカー、ロットによってバラつきがあります。スポーク用のスケールを用意し、同じスケールで組むたびに計っておくとよいでしょう。
・ストレートプルスポークの長さ
スポークの全長ではなく、クビに当たる部分から下(スポークが真っ直ぐになっているところから)を計ります。こちらもメーカーやロットによってばらつきがありますので、同じスケールで同じ位置を計るようにしましょう。