2016年6月19日日曜日

見慣れないフォーク?

さてこちらのフロントフォークなにか気付く事がありますか?
そうです、良く見る100mmではないのです。
先日PAXPROJECTの宮津選手が120mmフォークを使っていると言う話をしました。
https://www.facebook.com/chankikucycle/posts/1010056275708191
このフォークはその中間の長さで110mmと言う少し見慣れないフォークストロークとなります。
単純にストロークを増やすと言うアプローチではなくサグを増やすと言うアプローチのフォークになります。
ロックショックは市販をされている物は100と120mmしかありませんがセットアップとしては120-110-100-95-90-80と非常に細かく選択が可能なのです。
100mmで15%サグで考えられていたフォークのセットアップを110mmで20%のサグで使うと言う事を前提にセットアップします。
100mmで15%で15mmのサグ。
110mmで20%で22mmのサグ。
サグは増えていますが1G'状態からのストローク量は前者が85mmで後者が88mmとほとんど変わらない状態なのです。
大きくサグを取る事でバネレート(エア圧)が落ちてしまうので、フルボトムが起こりやすい状態とも言えます。
この対応として100mmで2個のボトムレストークンを0.5個足して2.5個と言う状態で対応をしています。
(この0.5個と言うのはPAXCYCLEで加工しています。)
単純にストロークを増やすだけではなくトータルで考えてセットアップする事が非常に大切だと考えています。
そしてこのフォークなのですが先日のフォークの記事を見て反応した選手のフォークです。
”PAXCYCLE(キクちゃん)とは付き合いがないから相談が出来ない。”
そんな風に考えずに早く走りたいって言う気持ちがあるなら是非コンタクトをしてきてください。
下りをオーバースピードで突っ込むのも勇気ですが、買った訳ででもない、付き合いがないキクちゃんにフォークの相談をするのもきっと同じ勇気です。
いつでも速く走りたいと思う選手からのコンタクトを待っています。
フォークの相談もこちらからいつでも受け付けております。

2016年5月31日火曜日

サスペンションのセッティングは人それぞれ

『サスペンションのセッティングは人それぞれ』
先日PAXPROJECTチームの方に少しだけサスペンションセッティングを書きましたが、
その続きとして考えて頂けると良いかと思います。
※是非PAXPROJECTチームにも「いいね」をしていただけると時間がある時にこのような記事を書きたいと思います。
https://www.facebook.com/…/a.15266879976…/1727059437575977/…
今回のCJにおいては5位に入った前田公平選手と6位に宮津旭選手のサスペンションの違いを比べてみたいと思います。
まずサスペンションと言うのはきちんとメンテナンスがされている限りはどのようなセッティングをしたとしても総合点は100点だと考えています。
その総合点の100点をどのような性能としてステータス振りをするかと言う事になっています。
しかし人によってはワールドカップを走るスピード領域で走らないとそのセッティングのメリットがないよ?って言うようなセッティングで乗られている人が沢山いるのも事実だと考えています。
前田選手にとってのサスペンションと言うのは前田選手の動きを邪魔しない事。
宮津選手にとってのサスペンションと言うのはライディングを破綻をさせない事。
CJエリートの下りスピードはトップクラスの前田選手のセッティングはリバウンドスピードがかなり速いセッティングになっています。
リバウンドスピードが速いと下りでのバイク操作にタメ(余裕)がない為に一つ間違えば転倒につながってしまいます。
ある意味では普通の人では扱えないセッティングなのですがそのセッティングで乗りこなせる技量があるからこそあのスピードで下りが走れると考えてください。
宮津選手のサスペンションセッティングなのですが、王滝2位と言う持久力、そして朽木で見せたと登坂での爆発力は既に国内トップレベルと言っていいと思います。
一方でエリート2レース目と言う事もあり、CJエリートの下りセクションのスピード領域でのバイクコントロールにおいてはまだまだ経験不足なのも事実だと考えています。
下りセクションで自身のコントロール下におけないスピード領域で突っ込んでしまうケースがあると言う事です。
コントロール化におけない状況はフルボトムから転倒、ラインを外す事からパンクなどと大きく成績を落とすリスクに直結します。
宮津選手は前田選手とは大きく違いバイク操作へのタメ(余裕)を作っています。
リバウンドスピードはほぼ標準と呼ばれるレベルですが、大きな違いとしてはストローク量が120mm、サグ量が20%の24mmとかなり大きく取っていると言う事です。
(前田選手のサグ量も15%と標準の範囲内で前田選手のサグ量が少ないと言う訳ではありません。)
このストローク量の長さとサグ量によってタイヤと路面が常に安定した状態をもたらします。
もちろん両選手のセッティングにもデメリットがあります。
前田選手においてはスピードとバイクをコントロール下における領域の広さと引き換えにコントロール出来なくなった時に破綻(転倒)までの余裕の少ない事。
宮津選手においては下りでの安定性とコントロール下から外れた状態から破綻までの余裕と引き換えに登りでの不必要なストロークによる登坂での爆発力。
たまたま2名とも日曜日のアップ前の3人で雑談をしてる時にこのサスペンション談義となりました。
そして自分のセッティングがどういう風になっているかと言う事を”知る”事でそのセッティングを最大限に使って走る事が出来ると言う事です。
これらが出来るのは僕が選手と良く話せる環境にあるからです。だからこそ選手の得手不得手を知る事が出来て個々にセッティングの”提案”が出来るわけです。
レース現場でも「キクちゃん今、ちょっといい?」って聞いてください。
僕がレース現場にいるのはPAXPROJECTの選手達の為にいるのでPAXの選手がどんな時でも最優先ですがタイミングによってはいくらでも対応が出来ますし、その時がトラブル対応などをしてて駄目でも必ずどこかで時間を作ります。
だから選手は僕の話を聞いてくださいってアクションを起こしてください。遠い目で「PAXの選手や公平は良いなぁー」って思うだけじゃなくて最初の一歩を是非踏み出してください。
これはPAXCYCLEに来てくれるお客さんでも一緒です。しっかり話す為の来店予約制です。
PAXCYCLEとして貴方からの「キクちゃん今、ちょっといい?」をお待ちしております。
by 久々にこっちに書いたキクちゃん
PHOTO by 伊藤さま(ありがとうございます。)
SpecialThanks
ダートフリーク http://www.dirtfreak.co.jp/
使用Fショック SID XX 27.5″ 100mm SA 15mm (Taper) Blk
http://www.dirtfreak.co.jp/…/products/%E6%96%B0-sid-xx/1758/
(宮津選手はストローク長120mm化)

2016年3月22日火曜日

スポークプレップの取扱い方

☆意外と知らないスポークプレップの取扱い方
ちょっと画質の悪い日本語訳を添付していますが、なかなか読んではもらえず。。意外と大事なこと書いてあります。おさらいしましょう。
・下準備
スポークのねじ山を綺麗にしてください とのことです。汚れがついていると、プレップが汚れにくっついて剥がれることがあります。
振るかかき混ぜて下さい、と書いてありますが、ふたにくっついた濃いものや、塊が中に落ちたりするので、ご注意を。
・塗り方
記載されているおススメの塗り方は、5~6本をねじ山の1/3ぐらいひたして他のスポークにグルグル塗りつけ均一にする、というような感じですが、ブラシで塗るなど他の方法も記載されています。
なお、塗りすぎは過剰な摩擦とスポークの撓みを生むのでNGとのこと。
・固まってきたら
水道水を数滴たらして薄めるそうです。
ただし、あまり固まりすぎたものは、使わないほうが良さそうです。
・二度塗りはOK?
スポークをゆるめたときに取れる場合は、状態を見て判断してください、とのことです。個人的には、付いた状態で塗ると厚塗りになりやすい気がするので、残っているなら丁寧に落としてから塗りなおすほうがベター。
・落とし方
意外と知られていないですが、これも記載されています。お湯に数分浸してから擦り落とすそうです。何度か繰り返せば落ちます。
・重要!!
製品にはアンモニアが含まれるので、皮膚に触れないようご注意下さい、とのことです。皮膚についた場合は15分間水で洗い流して下さい。結構しつこく残るので、しっかり洗ったほうが良さそうですね。
気になる方はゴム手袋などを使ったほうが良いかと思います。
只今のブルー小分けパックの容器はコレ!使いにくくてゴメンナサイ!
なお、お子様がおもちゃと間違えて持っていかないように、十分ご注意下さい!!
by 箱の人(ブルーの方がお気に入り)